2020年1月9日木曜日

緊急記者会見

(フラッシュの音が盛んに鳴り響く)

司会:それでは始めさせていただきます。(視線を送り)お願いします。

俺:えー、本日はお集まりいただき、ありがとうございます。
  この度は、皆様に大変お騒がせしております事、お詫びいたします。

(席を立ち、深々とお辞儀をする)
司会:お戻りください。
(直立の態勢に戻り、席に戻る)

俺:え、今回は、フライング恵方巻二桁樹立を、達成しない方向で考え
  てる旨をお伝えしたく、この場を設けさせて頂きました。もう少し
  早く、皆様にお伝えするべきだと思っておりましたが、七草粥フェス
  の案件がありましたので、遅れてしまいました。

(席を直し)
俺:では早速ではございますが、ご質問を承ります。・・・お願いします。

(目線で合図を受け取り)
司会 :え、それでは質疑応答に移りたいと思います。

記者1:ザ★グラビジョンの者です。今迄フライングしない節分と言うの
    は非常に稀だと思うんですが、何かお気持ちの変化があったの
    でしょうか?

俺:いえ、その様な事はありません。今迄も、これからも節分が一大イベ
  ントである事には変わりませんが、量や回数がパワーを蓄積する事に
  直結する事ではないと、感じました。ま、数回は考えていますが、今
  迄みたいな回数になる事は無いかなと思っています。

記者2:週間GEの者です。先程別の、七草粥フェスとおっしゃっていまし
    たが、そちらの方にお気持ちが逸れたという事はありませんか?

俺:そう・・・ですね、ま、ゼロでは無いと思っています。実は去年七草
  粥フェスに乗り遅れてしまい、鬱屈した気持ちで過ごしてしまった為
  今年は12合分のドライ七草を用意したのですが、案の定消費しきれず
  それの徳を感じているという所もあります。ですが、直接的な原因に
  なっている事もありませんので、今迄通り、自分の中では節分は一大
  イベントだと思っています。

記者3:グラナドスポーツの者です。今後、今回の様なフライング辞退と
    なる事は考えられるのでしょうか?

俺:状況に応じて、と思っています。勿論自分の中で確固たる気持ちは変
  わらずにあると思っていますし、鬼の仮面、豆ぶちまけ、無言で巻き
  寿司を食うという事が許される日というのは、大変珍しいと思ってい
  ますし、これからも大切にしていきたい習わしだと思っていますので
  先程もお話しました通り、回数や量がパワーを貯める事に直接的に繋
  がる物では無いと感じた結果から、このような決断となりました。

記者4:グラナドッチャの者です。今迄、結果や量を樹立していた事での
    ファンと言いますか、信頼を寄せていたファンの方や、報告など
    を待ちわびている方々も居るかと思います。そんな方々の期待を
    大きく裏切るような事に繋がるという事は、お考えですか?

俺:確かに今迄の傾向がそうでしたので、残念に思う方もいるかもしれま
  せんが、きっとこの会見で趣旨を理解し、御納得して頂ける方が増え
  ると信じておりますので特別それに対して後ろめたいと思う気持ちや
  裏切るという罪悪感などは感じておりません。

記者4:結局はやはり節分をどう捉えるか、という気持ちの問題という事
    になるんでしょうか?

俺:そう・・・ですね、はい。そういう事になります。


(カメラのフラッシュ音が鳴り響く)
司会:え、それではそろそろお時間となりますので、ご退場して頂きた
   いと思います。(スタッフに目線を送り)お願いします。

スタッフ:はい、今回の記者会見は終了させて頂きまーす!皆様お下がり
     下さーい!
俺:本日はありがとうございました。失礼いたします。


(カメラフラッシュに囲まれる中会場を後にする)

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